本格的な高齢化社会を迎えた現代では、ケアハウスなどの利用者が急激に増加しています。これは今後もますます増えていくことが予想されるわけですが、その中でも認知症を患った利用者が増えている傾向も多く報告されるようになっています。このような施設の介護士の業務は増える一方ですが、認知症を患った利用者への介護は常に心得ておかなければなりません。ケアハウスでも認知症の利用者への対応についてケアの方法が議論されているのが現状です。
ケアハウスで働く介護士が常に理解していなければならない認知症利用者の事例はたくさんありますが、一番多いのは同じことを何度も繰り返して訊ねるというものです。具体的には、あなたは誰とか食事はまだかとか、いくら質問に答えていてもその数分後にはすっかり忘れてしまうのです。こうした問答のやり取りが一日中続けられるため、いくら仕事とはいえ耐えられずにストレスになるでしょう。この場合の介護士の対応は、巧妙に話題を変えてみたりすることです。何か変わった事が起きれば利用者の頭の中にもそれなりの変化が認められるでしょう。この他にも認知症利用者の事例は多々あります。帰宅願望や徘徊などもケアハウス内では大きな問題になっているものです。もしも介護士の目の届かない場所で利用者が徘徊し、転倒したりすると思わぬ大怪我をする事も考えられます。骨折でもしてしまうと高齢者にはそれが致命傷となるケースもあるので、ここは十分に気を付けたいところです。